引っ越し顛末記その3~物件見学編~

f:id:forest-moon:20211230062801p:plain

仕事がひと段落つき、実際の部屋を見学し始めたのは2021年の春先。

古い物件が多いこの辺りでは、希望する間取りがそもそも少なく、空きが出た途端に申し込みが入ってしまい、なかなか見学には至らない日々が続きます。

やっと見学できた1件は、築年数は古いものの、内装はフルリフォームされており、新築同様でした。水回りをはさんでリビングと寝室が振り分けられた1LDK。間取りもエリアも理想的で、近くには夜遅くまで営業しているスーパーもあり、最高の物件だったのです。でも1つ、気になる点がありました。

エアコンがリビング側にしかないのです。管理会社に問い合わせてもらったところ、室外機を置く場所が無いため、寝室側には設置ができないとのことでした。なんという致命的な欠点!夏の暑さを思えば、エアコンなしで乗り切れるとは到底思えません。荷物置き場として利用することも考えましたが、寝室とリビングを分けて暮らしたいからこその部屋探しである以上、泣く泣く諦めたのでした。

その後も気になる物件をタッチの差で申し込まれてしまったり、エリアで迷っている間に決まってしまったりと、失意の日々が続くある日、ふと目に留まった一つの部屋。

少しの迷いが仇になることを何度も経験してきたから、躊躇してはいけない!と不動産会社の営業時間外にも関わらず、ダメもとでかけた電話がつながったのです。

「一番手で申し込みが可能です。今から店舗に来られますか?」

チャンスをつかんだ瞬間でした。