サバイバルは突然に

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確かに数日前から調子が悪かったのです。ついたり、つかなかったり。そしてそれは突然やってきました、それも一番なってほしくないタイミングで。

シングルレバーの蛇口をお湯側に切り替えても温かい水が出てこない。そんな現象が数日前から起きていました。土曜日の朝、髪を洗い終え体を洗う間、シャワーを止めるかどうか迷いました。止めたら最後、お湯が出なくなるかもしれない。普通ならその危険を冒かすことはしないでしょう。まだ水は冷たく、荒行でもない限り浴びることはしたくありません。でもここが私の悪いところ、と言うかアホなところ。止めたらどうなるか、吉と出るか凶と出るか、興味を抑えられず止めたのです。

えぇ、予想通りお湯は出ません。祈る気持ちで何度スイッチを入れなおしても、勢いよく蛇口をひねっても出るのは冷たい水ばかり。修理なり交換なりしてもらえるだろうけど、泡だらけのまま、はた、と立ち止まりました。すぐに交換してもらえる・・・のか?

世は空前の半導体不足。それによって生活に必要な家電すら手に入りにくくなっているとさんざん報道されているではありませんか。社内にも給湯器が故障して手に入らず、もう1か月近く銭湯通いをしている人がいます。私もしばらくはサバイバル生活だな、と覚悟を決め、体を拭くウェットタオル、水のいらないシャンプーを購入したのです。

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月曜日、管理会社から頼まれたという業者から連絡が入りました。

「交換に伺います。都合の良い日を教えてください。」

「最短でいつになりますか?」

「明日の午前中から可能です。」

へ?ホント?!そんなに早く?!

半信半疑でしたが無事交換してもらうことができ、突然のサバイバルはわずか2日で終わったのでした。今回は幸運にもすぐに不便が解消されましたが、3・11を前に防災について考える機会を持てたのは、良いことだったと思います。

購入した、体を拭くウェットタオルは全身を清めるには小さく、ボディタオルくらいの大きさが無いと拭きづらいと知りました。水のいらないジャンプーは、手袋型の方が楽だし、頭皮の汚れを拭きとりやすいでしょう。実際使ってみてわかったことでした。食料はみんなと分け合うことができますが、自分の健康や安全は自分で守るしかありません。身を清めて衛生状態を良好に保つことは、災難を乗り切るチカラの源になる気がします。あれから11年、日常がつつがなく過ごせることに感謝し、備えを見直してみたいと思います。