チャレンジ、1週間夕食断食~まとめ~

1週間夕食断食は、思っていた以上の効果があり、胃腸の改善をしっかり実感することができました。この断食後、しぶとく残っていた顔や体のほてりが全く出なくなり、代謝が良くなったのか、少し動くと体がすぐに温まって、手先、足先の冷えも感じなくなりました。

以前の私は「気滞・瘀血」体質の症状が強く出ていたのですが、このタイプは舌の裏側の静脈が黒く目立つことが多いのです。それもすっかりなくなり、それだけでも血流が改善されていることがわかります。

また体調が優れなくなったら、きっと取り入れるだろうと思うのですが、その時には今回の反省も踏まえて取り組めたらと思っています。チャレンジしてみたいなと思う方も参考にしていただけたら、幸いです。

 

◆朝食について

 断食中の朝食は、玄米ご飯(玄米粥)/ みそ汁 / 納豆 / 野菜の煮物が推奨されていますが、玄米は健康意識高い系のおうちでないとなかなか買わないのではないでしょうか。私も今回は市販のレトルトの白かゆで代用。完璧を目指せる人は玄米を用意して、そうでなけばレトルトで十分な気もします。

ただ野菜の煮物は作り置きできるものですし、用意しておく方がいいかなと思いました。煮物に使われる野菜は人参・ごぼう・レンコンなど食物繊維たっぷりの根菜類ですし、そこに同じく食物繊維が多いシイタケ、お腹の掃除役のこんにゃくなど加えてもいいかもしれません。それに煮物はたいてい,、しょうゆ味でしょう。これも発酵食品の一つですから腸内環境の改善に一役買ってくれそうです。野菜をしっかり咀嚼することで産まれるプラス効果もある気がします。

煮物は面倒・・・と思うなら一汁一菜で、おかゆと野菜たっぷりみそ汁+納豆。おかゆも液体に近く、急いでかき込むように食べられてしまうけれど、みそ汁の具材は大きめにして、しっかり咀嚼を。納豆は1週間を通して食べた方がいいかも、と思いました。

 

◆空腹感について

 もしかしたらお腹が空くかもな、と思って、会社のデスクにナッツ類を忍ばせて置いたのですが、ほとんど食べませんでした。面白いことに、断食して日が経つごとに胃が適量を教えてくれるようになったのです。例えるなら、セルフのガソリンスタンドで給油すると、満タンになったらレバーがガチっと止まりますよね。そんな感じ。もうこれ以上はいらない、と体から教えてくれるようになりました。

 

◆気づいたこと

 ■ 6日目、7日目は自宅に居られるお休みの日に当たるようにした方がいいと思います。体がリラックスしてくるので、まったりゆっくりしたくなるのです。買い物にも出ないでとにかくゆっくり。

 

伝えたいことが多くて長くなりましたが、最後に、良いのはわかるけど、どうしても夕食を抜くのは、気持ちのハードルが高いとか、食事を抜くと気持ち悪くなる、低血糖になってしまうなど、不安がある方は、食事面からこの断食を解説しているこちらの本を読んでみるといいと思います。

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チャレンジ、1週間夕食断食~その2~


1週間夕食断食は、想像以上の効果がありました。詳しい進め方は「血流がすべて解決する」を読んでいただければと思いますが、ポイントは

◆就寝時間の8時間前までに食事を終わらせる

◆断食中の朝食は

   ・玄米ご飯(玄米粥もよい)

   ・みそ汁

   ・納豆

   ・野菜の煮物

 がお薦め

の2点だけ。

特別なものは何も必要なく、あるとしたら「夕食を食べない」という心のハードルでしょうか。ただ、それを乗り越えてでも実行してみる価値はあると思いますので、私が感じた体の変化をシェアします。

 

 ◆1日目

 夕食を抜きましたが、お腹が空きすぎて眠れない、と言ったことはありませんでした。むしろ残業して疲れて帰ってきた後、夕食の支度をしなくていいと思うと心のゆとりが生まれました。

 ◆2日目

 朝起きて鏡を見てびっくり。明らかに肌に透明感がある。若い頃ならいざ知らず、どんなに睡眠をとっても、べったりと貼りついてとれなかった“くすみ”が無い。1日目で効果が現れることに驚きましたし、肌がきれいに見えることで心が浮き立ちました。

 ◆3日目

 肌の透明感は変わらず。加えて肌がふっくらとして、“ハリ”と“ツヤ”が出てきました。

 ◆4日目

 お腹、特に下腹部(腸のあたり)ポカポカしてきました。弱っていた胃腸に力がついてきている実感がありました。

 ◆5日目

 さらにお腹の温かさを感じるようになりました、胃にもしっかり血液が通っている実感が出てきました。

 ◆6日目

 効果を体全体で感じられるようになってきました。体全体がスッキリし、著者の言葉を借りれば、「体のノイズ」」がなくなってきた状態と言えるでしょう。

 ◆7日目

 温かさを体全体で感じられ、「コリ」も和らぎ、体が良い意味でリラックス状態に入ったように感じました。頭もクリアになってきて、てきぱきと物事がこなせるようになってきました。この日で夕食断食終了。

 

今はもう通常の生活に戻していますが、断食の効果は当然ながら続いていますし、ここに記していない変化もたくさん感じています。今回は思い立ったが吉日とばかりに準備もせずに始めてしまいましたが、もしまたチャレンジするとしたら、こんなことに気をつけたいな、とか、こういう取り入れ方もありかもな、と振り返って思います。

それをまとめて、また次回、第3弾としてシェアします。

 

 

 

チャレンジ、1週間夕食断食

漢方関連の本を読んでいると、私はどうやら「気滞・瘀血タイプ」にあたるらしい。ストレス発散がうまくできず血流が悪くなり、気が体の中をうまく循環しないため、のぼせやほてりと言った症状が現れるのだとか。血流が悪いことは薄々感じていました。体調は元通り、と言うかそれ以上に良くなったのですが、早く薬から離脱して、健康を維持するための方法を知rりたいと思い、この本を借りてみました。

 

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著者は出雲大社のおひざ元にある老舗薬局のオーナー。漢方薬剤師として、不妊を中心とした女性特有の不調の相談にのってきた経験から、世の女性のほとんどが、漢方的な体質分析に当てはめると「血虚」にあたり、そこに「気虚」「気滞・瘀血」が重なっていることがわかりました。つまり血流の悪さから不調が起きているのですが、それは世間一般的に言われている「ドロドロ」だからなのではなく、血そのものが足りないから流れが悪くなっているのであり、血を造って増やすと不調が無くなることに気づいたそうです。

面白いアプローチだな、と思いましたし、確かに私自身も思いたることがあります。漢方内科にかかる前、知り合いの鍼灸師に相談をしに行ったら、私の顔を見るなり、こう言いました。

「ガス欠だね」

車で言うならガソリンが空っぽになっているにも関わらず、アクセルを踏み続けているのと同じだよ。それじゃあ、抜け毛が出るのも当たり前。髪は「血のあまり」と言われるからね。

つまり体調が悪くなった時の私は「気虚」「血虚」「気滞・瘀血」の三重苦だったわけです。

では血を増やすにはどうしたら良いのか。第一段階としては胃腸を健康にすることが大事で、一気に改善させる方法として「一週間夕食断食」が推奨されています。

胃を空っぽにする時間を作って内臓を休ませるという点においては、話題の16時間ダイエットと似ていますが、この本で勧めているのは夕食を抜くこと。寝ている間に胃腸の掃除が行われるので、その間、胃腸が空っぽの方が効果的だというのです。

ちょうど残業が続くであろう1週間、夕食を作る手間も省けるし、思い立ってこれを実行してみることにしました。。

その効果は・・・いやあ、ほんとびっくり。こんなに体って変わるんだ!!

長くなったので、結果については近いうちに。

 

 

 

 

読書記録~漢方の暮らし365日

体の不調は、漢方内科で処方されたお薬のおかげで、すぐに変化を感じることができました。

こんなにも早く、改善の兆しが見られたことに驚いたのと同時に興味がわき、今やクリニックの長い待ち時間は、東洋医学や漢方関連本の読書タイムとなっています。

その中で、同じような本の中でも情報量が多く印象に残ったのが「漢方の暮らし365日」。

著者の深い知識や経験を基にした日々の生活の心がけ、季節ごとの過ごし方が、柔らかいテイストのイラストともに綴られています。1日1ページの日記のような構成になっているので頭から読む必要はなく、偶然開いたページをさっと一読するもよし、その週1週間分をまとめて読むもよし、いろいろな楽しみ方があると思います。

漢方は、漢方薬の事を指すのではなく、薬膳、鍼灸、ツボ、経絡などを含む「中医学」を元に、四季のある日本に合わせて編み出された独自の「養生法」なのだそう。自然と調和しながら毎日の生活習慣に留意して、病気を予防していくことこそが漢方の真髄なのだとか。

これからは人生100年。医学のあり方も「治療」から「予防」「再生」へとシフトしつつある現代において、漢方は自分でできる「予防医学」だと、この本に限らず、漢方に関する本には押しなべて書かれています。

今まで季節が感じられる場所に出かけたり、旬のものを積極的に取り入れる食事を心がけてはいたものの、しっくりきていなかったのは、上辺だけにとどまっているな、と心のどこかで感じていたからかもしれません。「漢方の暮らし方」こそ、私が求めていた季節や旬を感じる暮らし方なのかもしれないと、思うものがありました。

今、漢方の事をもっと知りたくもなり、勉強したい、と思い始めています。

勉強して、実践して、感じたことをシェアしていく。

この本のように、ちょっとした不調の改善や食事のヒントは、あのブログで!と思ってもらえるような、WEB版「漢方の暮らし365日」を目指せたらいいなと思っています。

リラックス上手になりたい

photo by Roberto Nickson/Unsplash

前回の更新から9か月経ってしまいました。この9か月間は、私にとっていろいろと考えさせられる日々だったと言えましょう。

4月に仕事が変わりストレスが溜まり始めていたのか、6月になると生活のリズムが乱れ始め、疲れが取れにくくなり、体調が絶不調な夏にコロナに感染。症状は軽かったものの、その後、後遺症なのか、6月から続いている不眠をはじめとした生活の乱れが原因なのかわかりませんが、食欲不振、抜け毛、のぼせなど多数の異変が現れました。

 

一生治らなかったどうしよう・・・。そんな不安で心が真っ黒になっていた時、たまたま知り合いとお茶をする機会があり、その人が婦人科系の不調から漢方内科に通っていることを知りました。その病院を教えてもらい受診して約3か月。処方してもらっている漢方が功を奏して、今、体は順調に回復しつつあります。

 

漢方を飲み始めてすぐ、軽い眠気と共に体の芯がとろけるように緩んで呼吸が深くなり、気持ちが落ち着いたのを覚えています。それはまさしく、しばらく忘れていた“リラックス”の状態でした。それだけ私の体は、心は、頭は、緊張してカチカチに固まっていたのです。しかも自分が思っている以上に。

心と体がパンクした・・・

頑健ではないけれど、これまで体調を崩すことはほとんどなく過ごしてきていただけに、今回の異変は精神的にかなり堪えました。こんな生活をしていたら体に良くないと、頭ではわかっていても、今まで大丈夫だったから、と甘く見ていた自分に腹も立ちました。なぜもっと体を大切にしなかったのだろうという、苦い後悔も渦巻きました。

もっとリラックス上手になりたい。

これは今年の、と言うより、これからの人生のテーマかもしれません。

そのために勉強したいと思うことも出てきましたし、勉強して身につけた知識をブログでシェアしたいとも思っています。

そして今回経験した、異変の出方や回復までの経過も、おいおいシェアしていくつもりです。不調の原因がコロナかどうかは不明ですが、少しでも同様の症状で悩んでいる方の助けになればいいなと思います。それはまた次回・・・

 

 

第五のミッション~出窓~

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残業の荒波を潜り抜け、ようやく時間が取れるようになったと思ったら、もう4月を迎えていました。

日の出もびっくりするほど早くなり、そろそろ本格的に窓まわり問題の解決を図り始めないといけません。この部屋は採光も日当たりも良すぎるくらいなのはありがたいことなのですが、周囲に高い建物が無いせいもあって、時期によっては直射日光が入ってきます。これからの季節は特に、東側にある出窓から朝の光が差し込んできてまぶしいのが困りもの。こんなに大きな台形出窓にしなくても、バルコニー側の窓だけで採光基準はクリアできただろうにと思うものの、これがあるからこそ、部屋が広く見えているのも確かです。出窓の良さを活かす日差しの遮り方を考えるべきでしょう。

最初の計画はガラスに目隠しシートを貼り、カーテンレールには麻素材の生地をかける予定でした。素敵な和紙タイプの目隠しシートも見つけました。

item.rakuten.co.jp

しかし網入りガラスにはそもそもシートを貼ることができないではありませんか。計画は変更を余儀なくされたのです。

それでも紙素材を使うことはあきらめきれませんでした。お正月に帰省した時に見た、障子を通して差し込む光のあの柔らかさを、ぜひとも部屋で再現したかったのです。

そこで見つけたのがロール状になった和紙の包装紙。窓に合わせて大きさが調整できるし、バルコニー側の掃き出し窓にもレースのカーテン代わりに使えそうです。

store.shopping.yahoo.co.jp

まず試してみるのは、台形型の横辺にあたる部分は開閉ができないFIX窓。ここならサッシに直接貼り付けても問題ありません。窓の幅に合わせて切った和紙をのれんのように下げてみると、まぶしさはそれなりに防げますが、1枚だけでは日差しがより強くなるこれからの季節は心もとない。作り直すときには2枚重ねにした方が良さそうです。

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まだまだ改善の余地がありそうですが、このアイデアが定着したら本物の手すきの和紙を使ってみたいと思っています。

washi-asakura.com

真ん中の引き違い窓には細い枝が折り重なっているようなデザインの、綿と麻の混紡の布を吊るしました。

www.nunocoto-fabric.com

思ったよりも薄めなので 柄が目立たないのは想定外。それに空間が大きい分、シンプルすぎて面白みに欠けます。高低差をつけて小物を置くか、プリーツを寄せるなり結ぶなりして布自体に動きを出すか・・・。和紙も利用しながらもう一工夫が必要だわ。作戦練り直しです。

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神秘の花

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ネットで偶然見かけた写真に心惹れ、その風景なり実物なりを実際に見てみたくなる時があります。「ヒスイカズラ」を知った時もそうでした。植物にとって作り出すのが難しいとされている「青」。それをこんなにも見事に、優雅に咲かせる花があると知った時、絶対に見に行かねば!と心に誓ったのでした。

フィリピンのルソン島など、限られた島にだけ自生しているこの花は、近年の熱帯雨林の減少により絶滅が危惧されているとのこと。緑濃きジャングルの中に、どこまでも透き通るフィリピンの海の色を再現したような花が日の光を受けて輝くさまは、さぞかし幻想的でしょう。

関東でもいくつかの熱帯植物園で鑑賞することができるようですが、今回はドライブもかねて、とちぎ花センターに行ってきました。

www.florence.jp

ここは観光を目的としたフラワーガーテンと言うより、地元の方たちの園芸促進を目的とした施設といった感じ。華やかさはありませんが、大きくて立派な熱帯植物園を備えています。

入ってすぐにランの企画展が催されていました。

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ランのような熱帯の花は、原種に近くなればなるほど、グロテスクだなと思うことがあります。形がきれいであるよりも、香りや色で自己の存在を主張することが、シャングルで生き延びる術なのかもしれません。

個性豊かな植物たちの森を抜け視界が開けると、目の前に独特の形をした美しいエメラルドグリーンのヒスイカズラが現れました。

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通常は3月中旬から咲き始めるそうですが、今年は3月下旬にやっと開花。歴代2位の遅さだったそうです。一定の温度と湿度に保たれている温室の中で育っていても、つい最近までの外の寒さを感じ取っているとしたら、自然の能力ってすごい。

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出口でアンケートに答えたお礼として、神様がつくりたもうた神秘の花をいただきました。(もちろん落ちた花です)

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このまま押し花にして取っておきたいくらいですが、半年もすれば色が抜けてしまうので向いていないのだとか。確かに1日たった今、美しかった水色がだいぶ白っぽくなってきています。ヒスイカズラ花言葉「私を忘れないで」はこんな儚さを表しているのかもしれません。でもしかし、一度見たら決して忘れないでしょう、神秘的で美しいこの花のことは。