春を探しに
気温10度を下回る日が続いていても、暦の上では春。いつもならロウバイの甘い香りに包まれたくて遠出をしているけれど、今の状況を考えると出かけにくい。迷ったけれど体の健康と同じく心の健康も大事と思い、昭和記念公園で春を探すことにしました。
昔は嫌いだった冬枯れの時期を、美しいと感じるようになったのはいつからかしら。四季折々、花が咲き乱れることで有名な公園も今はまだ冬の表情。葉を落とした枝の間から、のどかな日の光が降り注いでいます。早咲きの梅が咲いているのはJR立川駅からは一番離れた、こもれびの池周辺。広大な公園内を自転車を借りてめぐることもできますが、日ごろの運動不足解消に歩きましょう。
途中、花木園ゾーンでもロウバイと早咲きの梅を見ることができます。周りに人がいないのを見計らってマスクを外し、ロウバイの甘い香りを思いっきり楽しみます。そう、これよこれ、この香りが私にとっての“春一番”。梅は咲いてはみたものの,、風の冷たさに凍えているような風情で、ちょっとかわいそうになってしまいました。
こもれびの池まで来ると本数も多くなり、ここだけ一足先に春が来ているようです。梅にもいろいろ品種がありますが、梅のイラストを描いてごらんなさい、と言われたら誰もが思いうかべる一重で花弁の丸い梅が好きみたい。どんな花も原種に近い方が香りが強く、可憐さも優っている気がするのは気のせいでしょうか。
どの木も、全体的に咲いている割合はまだ少ないけれど、枝先には花芽がいっぱい!あと2週間もすればきれい咲きそろいそうです。その頃には早咲きの桜が目を覚ますでしょう。モノトーンだった街が鮮やかに色づくのも、もうすぐです。